『 無名品 』 の魅力

和らんを楽しむ会

2017年11月14日 22:20




『 無名品 』の魅力

今までの御紹介は、銘品、名前を登録の寒蘭でした。

公認の大鑑に、最高の写真で紹介されている品種でした。

価格、流通、交換会での人気度合、新登録、話題性、

希少価値、云々で、その寒蘭の値打ちが評価される

のが現実です。

当然それはそれで、すばらしくて良いのですが、

「無名品」を造り楽しむ醍醐味、魅力も有るんですよ。

ホルモン付きの、小さな山採り品も含めて、

数多くの無名寒蘭を何年々も作り込み、その中から、

これぞ、という花が咲いてくれた時の感激はひとしおなのです。

気が遠くなるような時間がかかりますし、その確率は極、低いです。

しかし、その存在は自棚のオリジナル寒蘭として渋く光ります。

寒蘭の北限、静岡県、浜松の地では、これらの多数の山採り苗の

入手は望むべくも有りません。

懇意な土佐の地の大棚からのご厚意になります。

連番をふり、管理していきますが、初咲き〜本咲き、と作の差で

咲く花の評価が実に大きくバラツキます。



また、静岡県産の寒蘭というのは、本当に極々少ないですが、

古来ベテランの棚で、秘蔵扱いで造り継がれている寒蘭も有ります。

いつかご紹介いたしましょう。