寒蘭、発色の難しさ

和らんを楽しむ会

2016年12月26日 21:55




昼夜の寒暖の気温差、これを開花前の蕾に当てる事、

先に御紹介した方法で、この秋、実験してきました。



しかし、残念ながら結果は、理想の「濃い黄色」とは程遠い物でした。

写真集やポスターで拝見する様な、透き通る濃い黄色花にはなりません。

蕾の状態の時に想像できるかもしれませんが、緑が乗っていて、

黄色には近いけど青、緑色傾向の花しか咲いてくれませんでした、写真。



なぜ、こうなのだろうか、紅葉が気温の低下で色付く様になってくれない。

1) 温度計では低温でしたが、実際の蕾、株、木に低温が作用しなかった。

2) 温度の問題以外に、もっと深い、複合的な要素がある(陽光、湿度)。

3) 株自体の固有性質が黄色花に発色しにくい素性(いえ、良い年も有り)

4) 株に力が無く本芸を発揮できなかった、蕾がもっと小さな時期に当てる。

5) 自宅棚から、毎晩外に出して朝まで夜露に当てる「色出し」と変わらず。

6) 黄色はダメでも、赤、赤更紗の系統は5)の成果が認められました⇒写真

7) ※ 寒蘭の発色は、私などには解らない沢山の理由が有ると思えます、

自然の力は、すごく偉大なものだと改めて敬服致しました。